Amazonで売られている商品の激しい値段変動におろおろそわそわ右往左往したあげく、何もできずただ雨の中に立ち尽くすだけの小野です。こんばんわ。
Amazonの値段の変化といえばゲームソフトやフィギュアが露骨ですが、輸入盤CDもなかなかすごいです。
なんか、チェックリストに入れていたClashのCDが安くなってるなあと思っていましたら、少し前に2枚ほど買ったStrung OutのCDが半額になっていることにも気づいてしまいました。
えーっ! 半額!? MEはSHOCK。
高値の時に掴んだ自分が馬鹿みたいです。いえ、馬鹿です。そのものです。馬鹿なのね。ばかばかまんこ。
あまりのことに穏やかな心を持ちながら激しい怒りを覚え、つい持っていないアルバムもショッピングカートに叩き込んでやりました。おとなの力をくらえー。(『Take That,You Fiend!』)
KeaneのPerfect Symmetry(輸入盤)が1000円になってた時、買わないでいたら元の値段に戻ってしまい悔しい思いをしましたしね。
ポップなメロコアは大好物なので届くのが楽しみです。
もっとも、Strung Outは近作のメタル色の強い曲調で好きになったんですけども。
Amazonの値段の変化といえばゲームソフトやフィギュアが露骨ですが、輸入盤CDもなかなかすごいです。
なんか、チェックリストに入れていたClashのCDが安くなってるなあと思っていましたら、少し前に2枚ほど買ったStrung OutのCDが半額になっていることにも気づいてしまいました。
えーっ! 半額!? MEはSHOCK。
高値の時に掴んだ自分が馬鹿みたいです。いえ、馬鹿です。そのものです。馬鹿なのね。ばかばかまんこ。
あまりのことに穏やかな心を持ちながら激しい怒りを覚え、つい持っていないアルバムもショッピングカートに叩き込んでやりました。おとなの力をくらえー。(『Take That,You Fiend!』)
KeaneのPerfect Symmetry(輸入盤)が1000円になってた時、買わないでいたら元の値段に戻ってしまい悔しい思いをしましたしね。
ポップなメロコアは大好物なので届くのが楽しみです。
もっとも、Strung Outは近作のメタル色の強い曲調で好きになったんですけども。
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「モテたい……」
バレンタインが終わって二ヶ月が経った今、唐突にそんな呟きを漏らしたことで知られる小野です。こんばんは。エリーゼうめえ。
前回、定額給付金の話をしましたら雪村さんが「エロゲー業界をどげんかせんといかん※1」と言って、給付金申請と同時にリトルバスターズエクスタシーを買ってきました。うーん、業界人の鑑ですね。えろすなゲームを買うことで内需に貢献できるのかどうか、実は自信はないんですが、でも確実にエロゲー業界は潤いましたよ。
というか主にビジュアルアーツ様が。
小野もせっかくだからおもしろいと聞いて気になっていたスマガを買ってみようと思ったのですが、Office IME2007の圧政に耐えかねて、ついATOK2009のプレミアムパックを買ってしまいました。これで執筆速度が上がるのかどうか、実は自信はないんですが、でも確実にエロゲー業界に背きましたよ。
というか主にニトロプラス様に。
ヒッ!? す、すいません……。(すす、すぐ買ってきます!!)
そんな、VA社の放牧型社畜として元気に牧草地を走り回っている雪村さんですが、開発が佳境に向かうにつれ、さすがに厳しくなってきた仕事のストレスに、変な夢を見ることが増えてきたそうです。
「どんな夢見るんですか?」と訊きますと、「昨日見たのは、焼き鳥をバラしてゆでる夢だったなあ」と言っていました。
夢の中で、「脂が落ちてさっぱりして美味しい!」と、うなずいていたそうです。
ぼくは、「給付金で温泉地にでも行って少しゆっくりしてきた方が良かったかもしれませんね」、と言いました。
さくらテイルは、そんな雪村さんの夢の欠片からできています。

写真は、グラフィッカーさんが会社の近所で撮影してきたものです。
春ゲーを出すメーカーさんは、桜が散るまでのこの機会を逃さないよう、今せっせとロケハンしてそうですねー。
※1 雪村さんは東北出身者で、宮崎とはまるで関係がない。
バレンタインが終わって二ヶ月が経った今、唐突にそんな呟きを漏らしたことで知られる小野です。こんばんは。エリーゼうめえ。
前回、定額給付金の話をしましたら雪村さんが「エロゲー業界をどげんかせんといかん※1」と言って、給付金申請と同時にリトルバスターズエクスタシーを買ってきました。うーん、業界人の鑑ですね。えろすなゲームを買うことで内需に貢献できるのかどうか、実は自信はないんですが、でも確実にエロゲー業界は潤いましたよ。
というか主にビジュアルアーツ様が。
小野もせっかくだからおもしろいと聞いて気になっていたスマガを買ってみようと思ったのですが、Office IME2007の圧政に耐えかねて、ついATOK2009のプレミアムパックを買ってしまいました。これで執筆速度が上がるのかどうか、実は自信はないんですが、でも確実にエロゲー業界に背きましたよ。
というか主にニトロプラス様に。
ヒッ!? す、すいません……。(すす、すぐ買ってきます!!)
そんな、VA社の放牧型社畜として元気に牧草地を走り回っている雪村さんですが、開発が佳境に向かうにつれ、さすがに厳しくなってきた仕事のストレスに、変な夢を見ることが増えてきたそうです。
「どんな夢見るんですか?」と訊きますと、「昨日見たのは、焼き鳥をバラしてゆでる夢だったなあ」と言っていました。
夢の中で、「脂が落ちてさっぱりして美味しい!」と、うなずいていたそうです。
ぼくは、「給付金で温泉地にでも行って少しゆっくりしてきた方が良かったかもしれませんね」、と言いました。
さくらテイルは、そんな雪村さんの夢の欠片からできています。

写真は、グラフィッカーさんが会社の近所で撮影してきたものです。
春ゲーを出すメーカーさんは、桜が散るまでのこの機会を逃さないよう、今せっせとロケハンしてそうですねー。
※1 雪村さんは東北出身者で、宮崎とはまるで関係がない。
KAFUN-SHOW! 小野でございます。
とうとう一年で最も嫌いな季節が到来してしまいました。毎日鼻がムズムズズルズルしているわけですが、東京は昨日の雨で空の汚れが洗い落とされたのか、本日ただ今、嫌んなるくらいの晴天。
こんな日は、日本中の杉の木を夜中にこっそり切り倒して回る正義の味方(「後から思い返すに日本の林業を衰退させたのは奴だったよね…」)がいないものかしら、いないよね、いっそ俺がこの手で……、まずは正体を隠すマスクを……、なんて妄想連鎖が止まらないわけですが、なんか花粉症対策を調べてたらこんなサイトを見つけてしまいましたよ。
名前どストレートすぎです。
そういえば、定額給付金が話題になってきましたね。
小野はと言うと、「えぇー景気対策ってそんなことしかないのォー、なんかBARAMAKIっぽーい」と、訳知り顔で舌打ちをしていたのも今は昔、「くれるものはもらいましゅ、へけっ(おぼっちゃまくん笑い)」と、ド腐れ根性を発揮している最中でございます。人としてどうか。
スタジオナレッジの社内にいる人がもらえる額は全員12000円なので、まあ使い道も限られるということで、せっかくなので用途を聞いてみましたよ。(まさか景気対策で貯金だなんて言いませんよね)
小野さん
「貯金かな」
Mさん
「とりあえず貯金。後で考える」
おほー、クソったれどもが雁首そろえてますなー。
縛り首になればいいのに。
Iさん
「ぱーっと飲んで使うよ」
おっ。さすが取締役(ナレッジの)は違いますね。日本の未来を憂えて内需拡大に貢献です。
よっ、小売セクターダイエー株ホルダー!(※現在大暴落中)
Iさん
「あと抱き枕」
ヒッ……!? まま、また抱き枕ですか……!?
Iさん
「へェッ(オードリー笑い)」
そんなキャラでしたっけ、あなた……。
Yさん
「俺も食べたり飲んだりで終わると思う」
ですよね。
Yさん
「残ったら、とんこつラーメン食べる」
いえ、それも食べたり飲んだりに入っていますから。
なんだか聞いていてがっかりしてきたのでこの話題早々と打ち切った方が良さそうですね。
全くもってゲーム業界人の鑑と言いますか、定額給付金なんて、えろげー買うのにぴったりの金額なのに!!!
とうとう一年で最も嫌いな季節が到来してしまいました。毎日鼻がムズムズズルズルしているわけですが、東京は昨日の雨で空の汚れが洗い落とされたのか、本日ただ今、嫌んなるくらいの晴天。
こんな日は、日本中の杉の木を夜中にこっそり切り倒して回る正義の味方(「後から思い返すに日本の林業を衰退させたのは奴だったよね…」)がいないものかしら、いないよね、いっそ俺がこの手で……、まずは正体を隠すマスクを……、なんて妄想連鎖が止まらないわけですが、なんか花粉症対策を調べてたらこんなサイトを見つけてしまいましたよ。
名前どストレートすぎです。
そういえば、定額給付金が話題になってきましたね。
小野はと言うと、「えぇー景気対策ってそんなことしかないのォー、なんかBARAMAKIっぽーい」と、訳知り顔で舌打ちをしていたのも今は昔、「くれるものはもらいましゅ、へけっ(おぼっちゃまくん笑い)」と、ド腐れ根性を発揮している最中でございます。人としてどうか。
スタジオナレッジの社内にいる人がもらえる額は全員12000円なので、まあ使い道も限られるということで、せっかくなので用途を聞いてみましたよ。(まさか景気対策で貯金だなんて言いませんよね)
小野さん
「貯金かな」
Mさん
「とりあえず貯金。後で考える」
おほー、クソったれどもが雁首そろえてますなー。
縛り首になればいいのに。
Iさん
「ぱーっと飲んで使うよ」
おっ。さすが取締役(ナレッジの)は違いますね。日本の未来を憂えて内需拡大に貢献です。
よっ、小売セクターダイエー株ホルダー!(※現在大暴落中)
Iさん
「あと抱き枕」
ヒッ……!? まま、また抱き枕ですか……!?
Iさん
「へェッ(オードリー笑い)」
そんなキャラでしたっけ、あなた……。
Yさん
「俺も食べたり飲んだりで終わると思う」
ですよね。
Yさん
「残ったら、とんこつラーメン食べる」
いえ、それも食べたり飲んだりに入っていますから。
なんだか聞いていてがっかりしてきたのでこの話題早々と打ち切った方が良さそうですね。
全くもってゲーム業界人の鑑と言いますか、定額給付金なんて、えろげー買うのにぴったりの金額なのに!!!
成人の日ですね、小野です。おはようございます。(もう夜だよ!)
先月末、コミケの少し前でしょうか、さくらテイルが発表になりました。
マジっすか。
え、もうそんな時期? と言えばまあそうなんですが、え、もう新年? と言えばやはりそうなんですが、え、さっき成人の日って書いたような? ってことは2009年の24分の1がもう終わりそうってことじゃないですか。勘弁してください。
どうりで祝日に会社に来てベリックス錠飲んでいるわけです。ぴぎぃ。
作業は遅々として進みません……。(言うなよ)
取っ組み合いを早く終わらせておいしいごはんを食べに行きたいものですが、いつになるんでしょうか……。(ぼやくなよ)
FableⅡでモテモテ人生になりたいです……。(唐突にどうした)
そういえば桐野夏生さんの「光源」という小説を読んでいます。
桐野さんは近年お気に入り作家さんの一人なんですが、なにぶん著作の多い人なので、後追いのファンとしては読んでも読んでもまだ全然読む本があるよという嬉しい悲鳴をあげていたりします。
「光源」は映画の制作現場を題材とした小説です。映画もゲーム同様、複数人によって一つの作品を作り上げていくジャンルですので、集団作業特有の問題の多くを同じくしており、共感させられる記述がたくさん出てきます。動きの激しいシーンのみならず、合間を埋めるシーンについてもいちいち頷かされながら読んでいます。
例えば、映画の発起人である監督と、周囲のスタッフとの濃度の違いについて書かれた場面。監督が一人自室で物思いに耽る静かな場面です。
ここで監督は「震えが起きるくらいにこの映画のことを考えているのは自分だけ」である状況に気づきます。また「自分の濃度が一番濃い」こと、「周囲との濃度のありように差がある」ことを頼りなく思います。挙句、「自分で自分の濃度に酔って気分を悪く」しさえします。
この「濃度」というのは、創作対象となる虚構への没入度のことですね。映画にどれだけ深くいれ込んでいるか。制作中の映画をどれだけ愛しているか。
要するに創作への情熱の違いです。スタッフが映画に対して持っている熱意と、監督の熱意とに温度差があるわけです。
無論、スタッフに情熱がないわけではないのですが、監督のそれは妄執と言ってもいいものなので差が生まれてしまっているのですね。ただ仕事をこなしているだけの人間と、自分を表現しようと我執を剥き出しにしている人間の差。
ゲームの開発でもこうしたズレはよく生じます。集団での制作というのは、常に司令塔になる人間と手足になる人間で成り立っています。司令塔の号令に合わせて「いちに、いちに」と皆で歩くのがプロジェクトです。どこかに問題が生じればその歩みはバランスを崩します。スタッフは一枚岩でなくてはなりません。
エロゲの場合、核となる部分の作業人数は非常にコンパクトであるため、大人数の思惑が入り乱れる映画よりも意志の統一は容易いと思います。しかしそれゆえに少しのズレが致命傷となるという特徴もあります。映画よりも個人の仕事がそのまま作品世界とリンクする比重が高く、一人一人のスタッフが掲示するものが直にゲームのディティールとなるからです。
けれど良いゲームを作ることというのは、こうしたスタッフ間のズレを認識することからはじまるようにも思います。
ゲームが良い作品となるためにはプロジェクトの核となる人物が高い濃度を持っている必要があります。これは絶対の条件です。薄っぺらな情熱によって築き上げられたものに満足するほどユーザーは安くはありません。
しかし、中心人物の濃度が高ければ高いほど、周りのスタッフとのギャップを埋めることが難しくなります。濃度にズレが生じやすくなるのです。
そのジレンマへの解答は個人の相性が、あるいは制作の状況が、環境が、掲示することもあります。が、大抵の場合ズレは努力によってしか埋まりません。
つまり、頭脳になる人間に必要な素養というのは、高い濃度を持つことだけではないのですね。濃度を周囲に伝播させる才能、周りに自分のビジョンを伝えるコミュニケーションの技術と、そこに手間を惜しまないマメさが問われるのです。
中心となる人物は「発生源」で、手足となるスタッフは「フィルター」です。
10の濃度を持つ人物と、7の濃度を持つ人物がいたとしたら、この時点では前者の方が濃さにおいて優れていますが、スタッフ間のズレが激しすぎて(=フィルターとして作用する率が高くて)実際にユーザーに届くものが3でしかなかったら意味は無いですね。もし後者の人物に、しっかり濃度を他者へ伝播させる能力がある場合は、こちらの方がよほど良いということになってしまいます。
言葉にしてしまうと、結構当たり前のことかと思います。別にゲームだけじゃなく、あらゆるものについて言える、人間関係の話。
ですがエロゲーの場合、司令塔となるべき人間(プランナー)がシナリオなど、別の仕事を兼任することが多いので、もう少し突っ込んだ問題もあったりします。
ライターの多くはライティングが佳境になればなるほど、どんどん作品世界に没入していきます。もっと深く、もっと深く、それだけを思って潜っていくようになります。でないと書けません。
それゆえに執筆中は他の全てがわずらわしくなります。周りの面倒まで見てられないよ、自分のことだけさせていてくれ、と言いたくなるようになります。
つまり、自分の濃度を上げることに腐心し、しかも、周囲に濃度を広める努力を怠りがちになるのです。二重にズレを生じやすくなっている状況です。大体が、プロジェクト中盤~後半の、開発室の空気がギスギスしてくる頃です。いつの間にか、しょうもない喧嘩が起きたりしますね。あーもー、静かに書かせてくれよー、なんてことになります。もっと運が悪いと、空中分解。
けれどそれを乗り越え、全員が高い濃度の中でゲーム制作を終えることができた時、得られるものはとても大きいよう思います。
ゲームの制作はあまりお金になりません。(ヒット作が出れば別ですが、それはどの業種も同じことですね)従って、金銭とは別の場所での充実度を常に必要としています。その多くは「満足のいく仕事ができた」という気持ちでしょう。
「さくらテイル」が、スタッフ一同、満足のいく仕事になるように頑張りますよ。
ええ。
先月末、コミケの少し前でしょうか、さくらテイルが発表になりました。
マジっすか。
え、もうそんな時期? と言えばまあそうなんですが、え、もう新年? と言えばやはりそうなんですが、え、さっき成人の日って書いたような? ってことは2009年の24分の1がもう終わりそうってことじゃないですか。勘弁してください。
どうりで祝日に会社に来てベリックス錠飲んでいるわけです。ぴぎぃ。
作業は遅々として進みません……。(言うなよ)
取っ組み合いを早く終わらせておいしいごはんを食べに行きたいものですが、いつになるんでしょうか……。(ぼやくなよ)
FableⅡでモテモテ人生になりたいです……。(唐突にどうした)
そういえば桐野夏生さんの「光源」という小説を読んでいます。
桐野さんは近年お気に入り作家さんの一人なんですが、なにぶん著作の多い人なので、後追いのファンとしては読んでも読んでもまだ全然読む本があるよという嬉しい悲鳴をあげていたりします。
「光源」は映画の制作現場を題材とした小説です。映画もゲーム同様、複数人によって一つの作品を作り上げていくジャンルですので、集団作業特有の問題の多くを同じくしており、共感させられる記述がたくさん出てきます。動きの激しいシーンのみならず、合間を埋めるシーンについてもいちいち頷かされながら読んでいます。
例えば、映画の発起人である監督と、周囲のスタッフとの濃度の違いについて書かれた場面。監督が一人自室で物思いに耽る静かな場面です。
ここで監督は「震えが起きるくらいにこの映画のことを考えているのは自分だけ」である状況に気づきます。また「自分の濃度が一番濃い」こと、「周囲との濃度のありように差がある」ことを頼りなく思います。挙句、「自分で自分の濃度に酔って気分を悪く」しさえします。
この「濃度」というのは、創作対象となる虚構への没入度のことですね。映画にどれだけ深くいれ込んでいるか。制作中の映画をどれだけ愛しているか。
要するに創作への情熱の違いです。スタッフが映画に対して持っている熱意と、監督の熱意とに温度差があるわけです。
無論、スタッフに情熱がないわけではないのですが、監督のそれは妄執と言ってもいいものなので差が生まれてしまっているのですね。ただ仕事をこなしているだけの人間と、自分を表現しようと我執を剥き出しにしている人間の差。
ゲームの開発でもこうしたズレはよく生じます。集団での制作というのは、常に司令塔になる人間と手足になる人間で成り立っています。司令塔の号令に合わせて「いちに、いちに」と皆で歩くのがプロジェクトです。どこかに問題が生じればその歩みはバランスを崩します。スタッフは一枚岩でなくてはなりません。
エロゲの場合、核となる部分の作業人数は非常にコンパクトであるため、大人数の思惑が入り乱れる映画よりも意志の統一は容易いと思います。しかしそれゆえに少しのズレが致命傷となるという特徴もあります。映画よりも個人の仕事がそのまま作品世界とリンクする比重が高く、一人一人のスタッフが掲示するものが直にゲームのディティールとなるからです。
けれど良いゲームを作ることというのは、こうしたスタッフ間のズレを認識することからはじまるようにも思います。
ゲームが良い作品となるためにはプロジェクトの核となる人物が高い濃度を持っている必要があります。これは絶対の条件です。薄っぺらな情熱によって築き上げられたものに満足するほどユーザーは安くはありません。
しかし、中心人物の濃度が高ければ高いほど、周りのスタッフとのギャップを埋めることが難しくなります。濃度にズレが生じやすくなるのです。
そのジレンマへの解答は個人の相性が、あるいは制作の状況が、環境が、掲示することもあります。が、大抵の場合ズレは努力によってしか埋まりません。
つまり、頭脳になる人間に必要な素養というのは、高い濃度を持つことだけではないのですね。濃度を周囲に伝播させる才能、周りに自分のビジョンを伝えるコミュニケーションの技術と、そこに手間を惜しまないマメさが問われるのです。
中心となる人物は「発生源」で、手足となるスタッフは「フィルター」です。
10の濃度を持つ人物と、7の濃度を持つ人物がいたとしたら、この時点では前者の方が濃さにおいて優れていますが、スタッフ間のズレが激しすぎて(=フィルターとして作用する率が高くて)実際にユーザーに届くものが3でしかなかったら意味は無いですね。もし後者の人物に、しっかり濃度を他者へ伝播させる能力がある場合は、こちらの方がよほど良いということになってしまいます。
言葉にしてしまうと、結構当たり前のことかと思います。別にゲームだけじゃなく、あらゆるものについて言える、人間関係の話。
ですがエロゲーの場合、司令塔となるべき人間(プランナー)がシナリオなど、別の仕事を兼任することが多いので、もう少し突っ込んだ問題もあったりします。
ライターの多くはライティングが佳境になればなるほど、どんどん作品世界に没入していきます。もっと深く、もっと深く、それだけを思って潜っていくようになります。でないと書けません。
それゆえに執筆中は他の全てがわずらわしくなります。周りの面倒まで見てられないよ、自分のことだけさせていてくれ、と言いたくなるようになります。
つまり、自分の濃度を上げることに腐心し、しかも、周囲に濃度を広める努力を怠りがちになるのです。二重にズレを生じやすくなっている状況です。大体が、プロジェクト中盤~後半の、開発室の空気がギスギスしてくる頃です。いつの間にか、しょうもない喧嘩が起きたりしますね。あーもー、静かに書かせてくれよー、なんてことになります。もっと運が悪いと、空中分解。
けれどそれを乗り越え、全員が高い濃度の中でゲーム制作を終えることができた時、得られるものはとても大きいよう思います。
ゲームの制作はあまりお金になりません。(ヒット作が出れば別ですが、それはどの業種も同じことですね)従って、金銭とは別の場所での充実度を常に必要としています。その多くは「満足のいく仕事ができた」という気持ちでしょう。
「さくらテイル」が、スタッフ一同、満足のいく仕事になるように頑張りますよ。
ええ。
ぼくの頭をお食べ。小野です。この挨拶に特に意味はありません。
さてそろそろ涼しくなってきまして、本格的に秋ですね。秋といえば、小野の場合はもっぱら食べ物が美味しい季節という印象なのですけれど、世間的にはお祭りなんかのイメージなのでしょうか? 先日も町のどこかからピーヒャラドンドン賑やかな音が聞こえてきておりました。あの喧騒を耳にいたしますと、やはり日本人ということでしょうか、引きこもりが長じてこの職についたような小野でさえも心浮き立つものがあります。
で、そんな理由からでもないのでしょうが、誘蛾灯に惹かれた羽虫の如き動きで屋台の立ち並ぶ神社へ行ってみた所、少々興味深いお店を発見したのでまたもや携帯で写真をパチリ。

クリックすると大きくなりますよ
ディ×ニーと任×堂には背中を見せるなというのが小野の爺さんの遺言なので、意味無く興奮してしまいました。鬼の首取ったかのように激写しつつ、微妙に焦点定まらないネズミさんの目つきに「ミッキーマウちの子じゃない!!」と命名。(でもアヒルさんはそこそこ似ててやばいですね……)
さてそろそろ涼しくなってきまして、本格的に秋ですね。秋といえば、小野の場合はもっぱら食べ物が美味しい季節という印象なのですけれど、世間的にはお祭りなんかのイメージなのでしょうか? 先日も町のどこかからピーヒャラドンドン賑やかな音が聞こえてきておりました。あの喧騒を耳にいたしますと、やはり日本人ということでしょうか、引きこもりが長じてこの職についたような小野でさえも心浮き立つものがあります。
で、そんな理由からでもないのでしょうが、誘蛾灯に惹かれた羽虫の如き動きで屋台の立ち並ぶ神社へ行ってみた所、少々興味深いお店を発見したのでまたもや携帯で写真をパチリ。

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ディ×ニーと任×堂には背中を見せるなというのが小野の爺さんの遺言なので、意味無く興奮してしまいました。鬼の首取ったかのように激写しつつ、微妙に焦点定まらないネズミさんの目つきに「ミッキーマウちの子じゃない!!」と命名。(でもアヒルさんはそこそこ似ててやばいですね……)